電源が入っていなくても電磁波は発生しています
パソコンやテレビなどの電化製品は、使用していなくてもコンセントがささっているだけで電圧がかかり電磁波が発生します。
発生した電磁波はパソコンやテレビだけでなく、その周りの机やイスなどにも帯電しています。つまり、電源を入れていなくても、そこに座っているだけで電磁波の影響を受けているといえるでしょう。
電源が入っていなくても電磁波は発生している
お部屋の電磁波をカットするのなら、「使用していない電化製品の本体の電源を切っておけばOK」と考えている人もいるでしょう。すべての電化製品は待機電力といって、使用していなくてもコンセントがささっていれば、わずかな電力が使用されています。そのため、電化製品のコンセントをしっかり抜かなければ、電磁波が発生しているのです。
さらにもっと怖いのは、電化製品の待機電力で発生した電磁波は、電化製品ではない机やイスなどの家具にも帯電してしまうこと。つまり、電化製品からある程度離れていても、イスやソファに座っているだけで、電磁波の影響を受けている可能性もあるのです。
電子レンジ使用時の注意点は?
電磁波の健康被害が心配されるきっかけとなった電化製品が電子レンジです。電子レンジの発明のきっかけとなったのは、レーザー機器の研究中にポケットに入れていたチョコレートのお菓子が溶けたしまったことだとか。レーザー器から見えない波長が、食品の加熱に利用できるのではないかと考えたそうです。
電子レンジの発明の元となったのがマイクロ波です。電子レンジはマイクロ波を発生させ、そのエネルギーが食品に吸収さることで、熱が発生する仕組みを利用したものです。
電子レンジの内部を除くと、金属板があることに気づくでしょう。一マイクロ波は金属に反射させることで知られており、調理中に電磁波が漏れないような設計になっています。また、電子レンジの扉を開けたときには、すぐに電源がオフされるようになっているのもこのためです。
一方で、電磁波測定器を使用すると、漏れてないはずの電子レンジの電磁波をしっかり測定できるのも事実です。電子レンジを使用するときは、まずはガスレンジなどそのほかの方法を代用したり、加熱を開始したらその場から離れるようにするのがポイントです。
最近増えているIHは大丈夫?
近年、オール電化という言葉が聞かれるようになり、ガスコンロではなくIH調理器を利用する家庭も増えています。IH調理のメリットは、ガスの炎よりも熱効率がよいことや、掃除などの手入れが楽なこと、空気を汚したり、火事の心配がないことが挙げられます。
一方で、IH調理器が「電磁調理器」という別名があることを知っている人は少ないかもしれません。電気を使用するIH調理器は電磁波を発生させて加熱するものです。特に、IH調理器は電磁波測定でもかなり高い数値をマークすることで知られています。
そのほかの電化製品と同様に、IH調理器より起こる電磁波は、健康に害を及ぼすものではないとするのが、国のメーカーの見解となっています。一方で、家電店で働く人のなかには電磁波を気にする人にはあえてすすめないという人も。
IT調理器を使用するときは、電子レンジにおける電磁波対策と同じように、ガスコンロで調理したり、調理中はあまり近づきすぎないようにすることが大切になります。
パソコンを使用するときの注意点
パソコンなど電化製品を使用しているときは、使い方にも注意が必要です。電磁波の対策をしている人の多くが、スマホ使用時にはコード付きのイヤホンを使用するのが安全ということを知っているでしょう。
一方で、ノートパソコンをひざの上に乗せて長時間使用している人は多いのでは?写真のように、ノートパソコンをヒザに載せているときに、最も近くなりやすいのが、体の中の臓器です。特に女性の場合、子宮など女性の特有の臓器との距離が近くなります。妊娠中の女性は、お腹の赤ちゃんが電磁波の影響を受けやすいので注意が必要です。
ノートパソコンを長時間使用するときは、必ず机の上に載せて使用するようにしましょう。外付けのキーボードを接続して使うと、さらに電磁波による健康リスクを低くすることができます。
体に密着するタイプの電化製品は危険!
一般に、家電などの身の回りの電化製品の電磁波対策で挙げられるのが、距離を取ることです。一方で、使用するときに注意したいのが、ホットカーペットや電気毛布など、体を密着させるタイプの家電製品です。
特に、ホットカーペットは携帯電話と並んで、強い電磁波を発生することで知られている電化製品のひとつ。ホットカーペットと、がんの因果関係についてはないとされているものの、実際にメーカーでは電磁波をカットしたホットカーペットを開発したメーカーもあるので、気になるところです。
電磁波カットタイプ以外のホットカーペットや電気毛布を使用する場合は、次のようなポイントを守るようしましょう。
・毛布を重ねるなどで代用を考える
・タイマーは使用せず、温まったら電源をオフにしてコンセントから抜く。
・体の同じ部位を温め続けないようにする(低温やけどの防止にも効果あり)
・赤ちゃんやペットの利用は控えた方がベター
自分でできる電磁波対策とは?
家の中で利用する電気に限らず、私たちの身の回りの生活便利品は、電化製品であふれています。電磁波の対策のためには、電化製品の使用そのものを控えることが大切ですが、なかなか難しいのが現状でしょう。毎日の生活の中で、電磁波による健康被害を抑えるための電磁波の対策は次のようになります。
・電化製品を使用しないときは、電源をオフにするだけでなく、コンセントからコードを抜く。
・電化製品を使用するとき、なるべく体から離す。